アルテタの選手起用に対する提言 ~ Arsenal Column ~

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★試合後のプレカンにて★

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Having seen us let the lead slip late on against Fulham to draw 2-2, Mikel Arteta admitted he couldn’t quite believe we hadn’t come away with three points.

“It is really difficult to accept that we haven’t won the game. Obviously we made life really hard for ourselves giving the goal away in the first minute, but after that, the team had the response that we all expected.

“We dominated the game from the start to the finish and we generated I cannot remember how many big chances and how many situations. We gave absolutely nothing to the opponent and got back into the game and scored the second one, and then the game has to finish there.

後半にリードを許し、2-2で引き分けたフルアム戦で、ミケル・アルテタは勝ち点3を取れなかったことが信じられないと語った。

「試合に勝てなかったことを受け入れるのは本当に難しい。最初の1分に失点してしまったことは、自分たちにとって本当につらいことだった。

「私たちは最初から最後まで試合を支配し、何度ビッグチャンスを作り、何度チャンスを作ったか覚えていない。相手にまったく何も与えず、試合を振り出しに戻して2点目を決めた。

Copyright 2023 The Arsenal Football Club Limited. https://www.arsenal.com/news/arteta-left-frustrated-two-dropped-points

上記は試合後のアルテタのコメントをPick Upしたものだが、我々のBossも受け入れることは難しいとコメントをしている。

本当にその通りだ。今回の試合に関しては、少し自滅感が否めない。

今回の彼の試合に対する選手起用については、一言で言い表せる。勇み足による勝ち点2ポイントを落とした。それに過ぎる。

頑なにあまり調子がいいとは見れないハヴァーツを起用しつづけるスタンス、左サイドへの連携面に対するアプローチ、トロサールの起用方法、エディーのベンチスタート、ガブリエルマガリャンイスの3試合連続ベンチスタート。

上げればあげるほどきりがないが、圧倒的に試合は支配していたものの、結果は2-2という引き分けなのだ。

チームというものは想像と破壊の繰り返しだと聞く。昨季3冠を制し、今の地位を確立したペップグアルディオラがいい例だ。彼はそのサイクルを繰り返し行い、最後のピースを手にしたことで昨シーズンの結果を得たのであろう。その監督の下で修業を積んだアルテタなのだから、その思想があること自体、想像することは容易である。

ただ、アルテタの選手選びの優先順位が「選手の調子の良しあしにかかわらず、目指すべきフットボールへの理想像」が少しばかりか先行されているように伺える。

特に今回の試合はいくつかの疑問がうかがえる。

エディーのベンチスタートについて

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なぜエディーを下げてハヴァーツを優先し、LIHで起用し続けるのか、そのポジションにトロサールを入れて、エディーがワントップの方がいいのではないか。今季に対するトロサールの起用方針がIHのポジションではないのなら百歩譲ってわかるが、そもそもトロサールの起用方針が我々には見えてこない。又、1,2節の調子を考えるのであればエディーはスタメンにすべきであった。今日のパフォーマンスを見てもゴールへの飢えと、嗅覚が昨シーズンより研ぎ澄まされているのは誰が見てもわかるだろう。ジェズースのいない今(怪我明け含む)、ワントップの1stチョイスはエディーしかいない。

最後に、試合後のコメントでエディーの起用について触れていたことについては載せておく。

on whether it was difficult to leave Nketiah out:
It is difficult to leave all the players out. When I see the bench, there are a lot of players who still haven’t played, but in two weeks that’s going to be a completely different scenario and we are prepared for that.

エンケティアを外すのは難しかったか?
すべての選手を外すのは難しい。ベンチを見ると、まだプレーしていない選手がたくさんいるが、2週間後にはまったく違うシナリオになる。

左サイドの連携面について

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マルティネッリ自身の調子の良しあしはあれど、彼からすると3試合で3名とのLSBと組まされている。ジンチェンコも含めると4人だ。ましてやLIHに新加入のハヴァーツを迎え、左サイドの連携を右サイドと同様のレベルを求めるのは酷に近い。今日の試合でハヴァーツをスタートに据えるのであれば、LSBのファーストチョイスはジンチェンコか、ガブリエルにするべきだっただろう。ティンバーの異常なまでのフィットは想定外なものの、冨安が出れない今、昨シーズンほとんどコンビを組んでこなかったキヴィオルのスタートに関しては、少々相手を侮りすぎている試験運用の感じを脱せなかったと感じる。

ガブリエルマガリャンイスのベンチスタートについて

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さすがにこの決断には納得がいかない。

ジンチェンコ不在の中、RSBにトーマスを配置することで超偽SBの実現を右サイドに実現したことはわかる。まずこの選択肢の幅が増えたことは評価したい。昨シーズンあれだけ左サイドでの偽SBフォーメンションに固執し、ティアニーを苦しめたことに憤慨していた私からすると嬉しい限りではあった。

ではそこから残された3CBに近い3名の役割については少し深堀りたいと思う。

まず、ウィリアンサリバについては外す余地はない。彼については現アーセナルにおける不動のCBでありサリバ > マガリャンイスの選択肢に迷いはない。又、右CB & 実質右RSBについてもベン・ホワイト一択なのも迷いはない。このポジションがこなせるプレイヤーは中々いない。冨安が同ポジションに対応できるのがほんと救いだ。

そして問題はLSBである。RSBにトーマスの配置をすることによって偽SBの方式を右サイドにとるのだから左サイドの選手は少し前がかりになると思っていたが、そうではない。下のヒートマップを見るとむしろホワイトの方が右前方に重心が高いほどだ。このような戦術、起用なら納得は行くのだが、その起用であれば迷いなくLSBのファーストチョイスはガブリエル > キヴィオルだろう。又、一昨年から不動のLCBであったガブリエルに関しては、CBの良さだけではなくセットプレーの強さも魅力の一つである。21-22シーズンでいえばCBながら5得点を挙げ、昨シーズンは3得点もあげているのだから申し分ない。

試合後のコメントの中ではガブリエルについては触れられていなかったが、ハヴァーツに対するコメントは以下の通り。次戦の大事な試合に向けて、どういった選手起用をするかが楽しみでもあり、不安が拭えない。

on Havertz’s performance:
I saw an action when he played backwards and he could have turned, but that’s one of the things and the demands of everybody, to play forward and to impact the game in the final third because we had the urgency to win it, but no.

on whether he’s confident Havertz will win the supporters over:
Yes, I think so. I think he’s already done some really good things and today it was tough for him in certain moments. He got in some great areas again and the ball didn’t arrive and he had a lot of situations. He should have already scored a lot of goals already this season and that’s the thing that is missing there.

ハヴァーツのパフォーマンスについて
彼が後方でプレーしているときに、ターンすることができたかもしれないアクションを見た。しかし、それはみんなの要求のひとつであり、前方でプレーし、ファイナルサードでゲームにインパクトを与えることだ。

ハヴァーツがサポーターを魅了すると確信しているかどうかについては?
はい、そう思います。彼はすでに本当にいいプレーをしているし、今日は厳しい場面もあった。彼はまた素晴らしいエリアに入ったのにボールが届かなかったり、多くのシチュエーションがあった。彼は今シーズン、すでに多くのゴールを決めているはずで、そこが欠けている。

Copyright 2023 The Arsenal Football Club Limited. https://www.arsenal.com/news/arteta-left-frustrated-two-dropped-points

★交代カードについて★

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今日の彼はスーパーだった。

今シーズン初出場となった彼は、スタメンはおろか、交代カードでも1,2節では選ばれなかった鬱憤を晴らすかのような野心にあふれる目と、ゴールへの執着にかられていた。交代カードで出場する選手はこうでなくちゃいけないと改めて思わせてくれた。

試合後、アルテタは以下のように彼を称賛している。

“Fabio was excellent and it is the first minutes he’s played in the Premier League this season and I was really impressed with how he wanted the ball and how positive he was, the decisions that he made and the attitude that he had straight away – he was really good.”

「ファビオのプレーは素晴らしく、今シーズンのプレミアリーグで彼がプレーしたのはこれが初めてだったが、彼がボールを欲しがり、積極的にプレーし、決断を下し、すぐに試合に臨む姿勢には本当に感心させられた。

Copyright 2023 The Arsenal Football Club Limited. https://www.arsenal.com/news/arteta-left-frustrated-two-dropped-points
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また、ジンチェンコについても4か月の怪我明けでもあり、スタメン起用しなかったとのコメントはアルテタからあったものの、それを思わせない活躍ぶりで、チームに更なる脅威をもたらした。彼も間違いなく現アーセナルで一番の潤滑油となっている。

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★総括★

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昨日の試合は間違いなく勝たないといけなかった。勝つ素養があるのも関わらず、自分たちで勝ち点を落としたに等しい。

プレシーズンマッチは終わり、既にシーズンは始まっている。試験運用を実施するときは過ぎた。

新加入選手を全く試すなとは言わない。ただ馴染めていないことが明らかな以上、無理に理想像に固執し、起用し続けることは間違った選択肢だと私は感じる。次戦のユナイテッド戦での選択に注目が集まるところだ。

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