重圧とアカデミー選手起用のジレンマ ~ Arsenal Column ~

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んにちは!

GoonerのANAKINです!

皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日は冬移籍について語るとともに、アーセナルのちょっとしたアカデミー選手の事情に触れていきたいと思います。持論を含む話が多くなりますが、ご了承くださいませ。

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★全体の移籍市場★

まずはアーセナルの話から。
アーセナルの23/24シーズンの冬の移籍ですが、トップチームの移籍の動きはゼロ。
(GK ルナルソンに関しては契約解除の上、コペンハーゲンへ加入)

また、アーセナルだけでなく、プレミアリーグ全体でも今冬の移籍市場の動きは少なく、総額1億ポンドと過去13年間の中で2番目に静かな市場とのこと。(1番は2021年のコロナ期間)
(ライスの夏移籍金だけでも1億ポンド越えなので全体でそれ以下という閑古鳥が鳴いている状態)

その中でも一番動きを見せていたのは、何を隠そう、ノースロンドンの宿敵スパーズだ。

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プレミア経験のあるヴェルナー(ローン移籍)に加え、アーセナルも目をつけていたジェノア在籍のラドゥ・ドラグシン、スウェーデンの逸材とも噂のベルグヴァル(夏からの加入)を獲得。

余剰人員の整理もうまくこなし、半年の期間だがローン移籍の話を6人ほどまとめあげた。(エリックダイアーを始め、レギオン、ペリシッチ等)

そんな市場の中で、アーセナルは他と少し違った”動き”があったと私自身は肌で感じている。

そんな微妙な違和感について考えをまとめていきたいと思う。

★アーセナル=アカデミー?★

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2008年頃 アーロンラムジー(当時18歳)

私自身、そこまでプレミアリーグやアーセナルを古くから知っているわけではないというのを念頭に話を聞いてほしいが、昨今のBIG6の中でもひときわアカデミー(若手選手)に夢や希望、大きな未来を見ているのはアーセナルが突出していると感じている。(マンUも同じレベルにはあると思うが)

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特に、イングランドの至宝と言っても過言ではない、ブカヨサカを始め、2021-2022には10番を背負いあこがれのデニスヴェルカンプの跡を継いだ、エミール・スミスロウ。両名には我が子と似たような感情さえ芽生えている。

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16歳で鮮烈なデビューを飾ったセスクファブレガス

そしてそれは今に始まったことではなく、若手大好きヴェンゲルさんの頃から始まったものとリサーチの中で知った。ここに私自身の思い入れはないが、ジャック・ウィルシャーを始め、アーロンラムジーセスクファブレガスに対しては、グーナー界隈では異常なまでの愛を感じている。

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それに加え、アーセナルでの大成が叶わなかった選手にでさえ、愛おしく感じるほどだ。高額な移籍金を残しアーセナルに貢献をしてくれたジョー・ウィロック(現ニューカッスル在籍)、アレックス・イウォビ(現フラム在籍)、フォラリン・バログン(現モナコ)等、10年以上アーセナルに所属しているのもあってか、チームを離れた今もなお、特別な感情を抱いているグーナーは多数いると感じている。

といったように、上げればキリがないほど、アカデミー産の選手には特別視しているのだ。(古参のグーナーからしたらもっと言いたいことはあるだろうが・・)

それほどまでに一際、若手愛(特にアカデミー産)の強いサポーターの多いチームだからこそ、最近の変革に少し違和感を感じているのかもしれない。歴が浅い私でさえそうなのだから。

★アカデミー事情★

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オマリ・ハッチンソンのチェルシー移籍。

今夏、小さな違和感を感じた。ちくりと何か刺さる感じの違和感だった。

アーセナルで12歳のころから過ごし、アーセナルでの将来を約束されていたオマリ・ハッチンソンがチェルシーに移籍した。彼の気持ちや、トップチームでの出場機会を考えたときに、少なくとも今のアーセナルよりかはチェルシーの将来性に賭けたのかもしれない。

そして今冬はミゲルアジーズ(ラリーガ3部 バレアレス)、リノ・ソウザ(アストンヴィラ)がアーセナルを去った。リノ・ソウザは2022年の加入なので歴が浅く、そこまでアーセナルへの思い入れがなかったのかもしれないが、高いサッカーIQと貴重な左SBということもあって、ネクストブレイク間違いなしと期待していた。

そんな選手が立て続けに移籍をしてしまうと、いまローン中の期待の新人たちも先行きが不安になる。

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スウォンジーシティーにローン中のパティーノ

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シュトゥルムにローン中のミカ ビレス

アーセナルの心臓となりえる、チャーリー・パティーノ、攻撃的な右SBが魅力のノートン・カフィー、高身長でありハーランドを彷彿とさせるミカ・ビエレス、甘いマスクのオマール・レキク。(毛色が違う?w)

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また、ローン中ではないものの15歳という若さでトップチームデビューを果たした、逸材、イーサン・ヌワネリ、トップチームのベンチメンバー常連になりつつある、ウォルターズマイルズ・スケリーだって移籍をしかねない。

こういった状況を作り上げてしまったのも、トップチームの現状に大きく紐づいている。次にそんなトップチームの現状も踏まえてアーセナルの今後について考えていきたい。

★重圧とジレンマ★

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一言でいうと、余裕がないのだ。

アルテタ体制になり四年目になるわけだが、そろそろ結果が欲しい状況に陥っている。

昨年はあと一息のところで優勝までこじつけたものの、最後は力及ばず、2位フィニッシュ。今季は勝負の一年になると想定し、ウェストハムからはデクランライスを1億ポンド越えで獲得。他にも、ラヤ、ハヴァーツといったプレミア経験豊富なタレントの補強も惜しみなく実行。

チームは現状3位に位置付け、優勝争いを繰り広げている。

そんなチーム状況もあり、チームはある意味、抜け目もなく、高いレベルまで完成されてしまっているのだ。若手を起用するような”遊び”がない、それに尽きる。

欲を言えばハーランドのような大型フォワードやサカバックアッパーを高いレベルで務めれる選手は喉から手が出るほど欲しいが、そうはいってもアカデミー出身の選手がこの中に入るのには、何段も階段を上がった先にある。それほどまでに現スタメンとの壁はあり、急成長を遂げない限りスタメン争いに食い込むといったミラクルは起きえない。(スタメン選手とベンチメンバー間も1段レベルの差がある)

タイトル奪還をし、約20年ぶりの優勝を目標にしている今、アカデミー産の若手がすい星のように現れ、あれよあれよとスターダムを駆け上がるのを夢見るのはお門違いなのはわかる。

ただ一つ、アルテタに対して言えるのならば、6-0で勝利をした、CLランス戦や、5-0で勝利を収めたクリスタルパレス戦など、勝利が確信したといえる時間からでもいいので、1分でもアカデミー産の若手にチャンスや出場の機会を与えてあげられるほどの余裕を見せてほしい。

同様に、他の選手のコンディションや出場機会に悩むリザーブ選手も多数抱えていることもあり、その実現が難しいことも同時に理解はしている。

ただ、一サポーターからすると、将来が楽しみでしょうがない彼らが、十分なアーセナルでの経歴を培う前に他チームへ旅立つことだけは避けたいし、避けなければいけないと思う。

重圧とジレンマ

これが長く続くことを避けるためにも、今季はなにか大きな結果が欲しいものだ。

それでは皆さんばいちゃ!

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