はじめに
筆者が通っていたEC English(1991年にマルタで創立し、閉鎖直前には世界7か国・約25校を展開、年間4~5万人の学生を受け入れていた大手老舗の語学学校グループ、筆者が通っていたスクールはロンドン校のEC London)についてお知らせいたします。

EC Englishは2026年9月14日をもって、破産手続きに入ることが発表され、現在は新規の生徒受け入れおよび、すべての授業が停止されています。私自身も約9か月間お世話になった語学学校だっただけに、今回の結末にはショックを隠し切れません。
また、EC Englishに続けて、カナダ大手最大級の語学学校、ILAC(International Language Academy of Canada)に関しても、2026年9月18日を境に全事業を終了したとの同様のアナウンスもあり、海外語学学校マーケット自体の縮小が余儀なくされているような状況です。

語学学校自体の今後の考え方も踏まえ、私が経験したニュース当日の状況等は別のコラム記事で更新を予定しておりますが、現在通われている生徒の皆さんにとっては、学校の移籍や新たな滞在先の手配など、大変な状況が続いていることと思います。留学中の皆様が、一日も早く落ち着いて留学生活を再開・完了できることとともに、関わる全ての先生、アシスタントスタッフに明るい未来が待っていることを切に願っております。
さて本題ですが、このコラムシリーズでは、そんなEC Londonで実際に9か月間学んだ経験を中心に、妻の大学院進学に関する情報も含めて、30代からのロンドン留学の体験談を綴っていきたいと思います(本稿はサマリ的な扱いとして、詳細の内容は別記事にまとめていきます)。留学を検討していて踏み出せない方、そもそも語学学校とはどういうところなのか、英語力はどの程度身につけてから行くべきかなど、私見まみれではありますが、私の経験を踏まえて綴っていきたいと思います。ご興味のある方は是非最後までご覧ください。
簡単な自己紹介から

年齢: 31歳(留学当時)
職業: ITエンジニア
英語力: TOEIC 650点, CEFR(B1)
留学経験: 短期1週間あり、長期間は今回が初
留学期間: 2026年1月~9月中旬
留学先: EC London(Language School)
在住エリア: Islington Angel Station付近
趣味:サッカー観戦(Premier League)、ラテアート
座右の銘: No Stress(T shirtから拝借w)
普段は、普通の会社員として働き、ごくたまに英語を活用する仕事をしております(ほとんど会話が成立しない状態なので、仕事では使い物にならず)。そんな状況を打破したく、留学を決意。
又、England Premier Leagueに所属するArsenalに関するコラムを書くArsenalファン(現在英語勉強のため休止中)であり、趣味のArsenalも留学の要因の(大きな)一つ。

年齢: 31歳(留学当時)
職業: ITエンジニア(前職)
英語力: TOEIC 800点, IELTS 6.5(B2+相当)
留学経験: 長期間は今回が初
留学期間: 2025年8月~ 2026年9月中旬
留学先: University of London
専攻: Global Energy & Enviroment
在住エリア: Islington Angel Station付近
趣味: ランニング、サーフィン、スノーボード
多言語: 中国語はネイティブレベル
妻は仕事でもよく英語を使用しており、大学院進学前にIELTSを受けOver all 6.5ほどで、私とは天と地ほどの差あり。大学院進学をあきらめきれず、会社を退職。大学院留学に向け約1年半ほどの準備期間を経て、この度晴れて進学。
妻に関しては基本的な英語力を保持しての留学ですが、筆者に関しては典型的な日本人、といった対極的な状況でスタートしました。
きっかけ、始まり

それは、結婚式を終えてしばらくした29歳の夏頃(2024年夏)、妻からの急な提案でした。
結婚したばかりでとても言いづらいのだけど、やっぱり大学院に行って再度自分を見つめなおしたいし、勉強したい。それも海外の。
・・・・海外? どうして?
海外の大学院に留学する夢を諦めきれないし、子供のことを考えるならこのタイミングしかないと思って。前に話したMBAの取得か、エネルギーセクターや気候変動に関する勉強をしてみたい。
これは妻と出会った時の話まで遡りますが、出会った当初、色々とこれまでの人生の話をする中で、大学院に対する強い思いがあることは当時から聞いておりました。やはり日本に住んでいて社会人をしていると、時折学歴社会の壁を感じることがあるとのことで、大学卒業後に院進学(かつロンダリング)をしなかったことを、当時から強く後悔しており、いつかは再度大学院に行きたい!という憧れを持っていました。ただ、結婚の話が出てからはあまりその話題も出ず、熱も冷めたのかなと思っていた矢先のことだったので、正直、驚きを隠せませんでした。
私個人的には、同級生も結婚をし、子宝に恵まれている子も多かったため、そろそろかなぁ~とは思っていた際の出来事だったので、しばらく考える時間が必要でした。
ごめん、ちょっと考える時間が必要だわ。また時間をおいて話そう。
そこから一所懸命、彼女の選択について考えに考えを重ねました。このタイミングで行くべきなのか、もし子供ができたとして、子供が少し大きくなってからでもいいんじゃないか等々。特に海外留学に関する知識もなかったため、一から調べなおし。MBAなどは30代後半や40代からでも行かれる方も多いという話を見聞きし、もう少し年齢を重ねてから留学をするといったアイデアもいくつか浮かんでいました。ただ心の中では、そもそも留学に行くことに心から賛成できているのか等、色々と葛藤もあり決断をするのは大変難しいものでした。(お互いに)
ただ、今後一生を歩むと約束した妻が、思いっきり後悔のない人生を送れるのであれば、止めるわけにもいかないという考えが徐々に芽生え、数週間後には、どうやったら「二人で行けるか」ということを模索していました。
また個人的にも、自分自身の力で英語を使ってのコミュニケーション、情報取得ができないということは、長年の大きなコンプレックスでした。ただこと英語に関しては、本当にどのように勉強したらいいかもよくわからず、発音や文法、語彙などはもちろん、スピーキング、リスニング、リーディングやライティングといった4技能のまず何から手を付けるべきかなど、考える要素、ファクターが個人的には多すぎて、自分には習得不可能なものと位置付けていました。
そんな中で、英語学習、海外留学に関する私としては得体のしれない、本当に習得できるかもわからないものに投資をすべきなのか、大きな不安を持っていたところ、ターニングポイントとなる出会いがあったことは以下のコラムに別でまとめたいと思います。英語学習に関する考え方が根本から変わるものと思いますので、時間のある方はこちらのコラムも是非ご覧ください。

話を戻すと、行くとは決めたものの、まずはどこの大学院、国に行くかなどを二人で模索し始めました。
妻に関しては、海外の大学院に強いあこがれはあったものの、希望する大学や国も発案当時は特になかったので、二人で調査を開始。調べていくと色々な条件も相まって、イギリス ロンドンが最有力候補に挙がりました。
なぜロンドンだったのか

今振り返ると、逆にロンドン以外選択肢があったのか?(笑) という感じですが、当時は英語圏のアメリカ、オーストラリア、はたまたアジアの香港やシンガポールなども候補に挙がっておりました。
以下に簡単にロンドンを選んだ理由を列挙しますが、イギリスの大学院に進学している方の主な理由として、一つ目の項目が決め手となる方が多い印象でした。
- Master Degreeに関しては1年で卒業が可能(MBA取得含めて、基本1年で可能、USAの場合最低2年という学校がMain Streamであり、1年制もある大学の選択肢が非常に少ない)
- 大学の選択肢が豊富であり、学費や奨学金制度も充実
- International指向でAsia人でも交流が比較的しやすい(かなり主観的な意見ですが)
- 生活、国民性も考慮すると、比較的日本人と近い距離にあるイギリスに惹かれた
- Arsenalがある(完全に筆者のため(苦笑)。最終的にロンドンに絞ったのはぶっちゃけこのため・・?)
まず1点目の要素が本当に大きく、妻としてはキャリアを長期にわたり中断せずキャリアアップを目指せること、私自身も留学を考えたときに、仕事に影響が大きくない範囲で留学を実現できること、子供のことを考えたときに、卒業後もしっかり時間を確保できること等、全てにおいて条件にマッチしておりました。ただ、せっかく行くのに1年しか行かないのは勿体ないかなぁ、という話もありましたが、初めての長期滞在で、いきなり2~3年に近い年月を割くよりかは、今後移住したいなと思った時にも、経験としては申し分ない、とっても「合理的な期間」と位置付けるようになりました。(実際、Flat mateとのストレスなどを考えたら、1年で本当に良かったなぁと思っています(笑))
また、大学院の選択肢やカリキュラムの幅も非常に広く、各大学に色々な特色もあり個人の学びたい学問、人間性にかなり寄り添える選択を取れることも大きな魅力の一つでした。妻の選んだ大学は「Study Tour」というものを大学で提供しており、在学中にベルギー、フランス等に赴き、そこに位置する国際機関との技術交流もあることも決め手の一つとなっていました。
加えて、ロンドンの広すぎずこじんまりとした感じや、国際色豊かな風土は東京に近いところもあり、1年と言えど居住をするうえでストレスを最小限に抑えられるところも最大の魅力でした。また筆者の趣味に100%寄り添っていただいた結果でもありますが、Arsenalがあるロンドンという街に、人生一度は住んでみたいということも最終的な決め手の一つとなりました。(この一年弱の経験でArsenalを肌で感じた経験については、以下にまとめたいと思います。こちらも是非)

上記の理由から、最終的に学びたいカリキュラムがある大学を絞りアプライを行っていきました。そして晴れて、University of Londonの一つの大学に入学許可をいただき、入学をする手筈が整いました。
準備期間

細かいところはあまり覚えていないですが、スケジュールはだいたいこんな感じでした。
彼女の場合、幸いにも行きたいと思ってからすぐに大学の合格とスカラーシップの申し込みが通ったのもあり、すんなりいきたいと思った翌年に行くことができました。計画から実行まででいうと恐らく最短コースだと思います。そんな感じで、準備をしてからあっという間に月日が経ち渡航日になりました。
私も私の方で、会社から留学休職の許可をいただいた形での留学だったので、不在の間の引継ぎやなにやらでてんてこ舞い。英語の勉強を十分にしてから行きたかったものの、中々集中して勉強することもできず、留学スタートを迎えました。
9カ月の語学学校生活

語学学校について、詳細のお話については別のコラムにて紹介をさせていただきますが、簡単にどんな生活を送っていたか、成果はどうだったのか等についてお話ししたいと思います。

自己紹介でも書いたように、留学前の英語力はCEFR B1相当レベルで、最初はIntermediateというレベルのクラスに配属されました。調べると、大体の語学学校はこのカテゴリごとにクラス分けを行っており、極端にレベルの離れた生徒とは一緒にならないようにしております。
授業に関しては、私の学校は「Under 30」と「Over 30」でクラスが分かれており、Over 30のクラスは年齢に応じた、よりアダルト(mature)で倫理的な話題を扱うことが多い印象でした。私はちょうど31とぎりぎりOver 30でしたが、クラスの人数の兼ね合いでUnder 30のクラスを受講することも少なくなく、色々な年代、国籍の方とクラスを通して交流できたのは非常に運がよかったと思います。

そこから、私の学校では4週間ごとにレベル分けテストを行い、Reading, Listening, Writing, Speakingの4技能が75%以上を満たしたら次のレベルのクラスに翌週から移れるという仕組みでした。
私は大体6週間ごとのペースでクラス替えに成功し(希望をすればレベル分けテストは4週間の途中でも可というシステムだったため)、留学期間残すところ2か月となった7月頃には、一番上のクラスのAdvanced levelのクラスを受講しておりました。(Intermediate, Upper-Intermediate, Pre-Advanced, Advancedの順)
IELTSの試験を受けていないこともあり、公式による定量的な英語力の提示が現在できないところが残念ですが、語学学校のカテゴリでいうと一番上のクラスまで約6カ月で挙がれることができたのと、自分でも成長を感じるレベルまで英語力を昇華できたので、個人的には大満足の語学留学となりました。

また、クラスの様子の詳細や、1日のスケジュール、苦労したポイントや、個人的な語学学習に対する向き合い方については以下コラムに掲載予定ですので、更新をお待ちいただければと思います。

最後に

冒頭でも述べたように、語学学校に関してはAIの台頭やオンライン英会話などの普及もあり減少傾向になるかと思います。ただ、学校でしか味わえない魅力というものは、一言では語れないほどたっくさんあり、全世界に友達や英語学習をする仲間、コミュニティを形成できるのは今後の人生における勇逸無二の存在になると私は信じています。また、日本では中々会いまみれないような人種や考え方の人など、たくさんのクレイジーな出会いもあります。(笑)

少しでも興味があったり、やってみたいと思った方は一歩踏み出して挑戦することをお勧めします。
ただ、一つだけ注意してほしいのは、キラキラした留学生活というものは本当になく、めちゃくちゃ地味で、毎日勉強漬けです。(別に英語を頑張りたいというモチベでなければ、色々遊びまわるのはいいと思います。自分はそういう目的ではないので、地道な勉強の積み重ねでした)

かつ私や私の妻のように、心から強烈な、かつ絶対にくじけないという強い意志がないと、大体の人は心労的に苦しいなと思う経験ばかりで心が折れると思います。(海外の方でもそういう方を何人もみてきました。)
特にイギリスの冬は日照時間も短く、自分も最初の数カ月はビタミンDを摂取してメンタルケアをするほどメンタルには来ます。(どんなにアーセナルが好きでもお日様の力には勝てませんでした)
そんな過酷な環境下では、やはり強いモチベーションがないとやっていけません。これだけは保証します。
また、普段とは違く異国の地ということもあいまって、色々と日本と比べると不便ですし、生活必需品を手に入れることも100%はできません。(ある程度は全然いけますが)
私個人的には上記のこともあるので、興味本位という形で長期間(2~3カ月以上)の留学をすることは本当にお薦めしませんし、自分の中でも得られるものが少ないと私は思います。英語の習得だけなら、空いた時間を見つけて死ぬ気でやれば日本でも習得できますし(自分はできなかったですが)、遊び感覚なら旅行で十分だと思います。
海外に慣れている人からしたら当たり前だという感覚かと思いますが、自分のような日本からまともに長期間出たことのなかった純ジャパが証明します。上記に述べたことは誰にでも当てはまることなので、心して留学について考えていただけたらと思います。
今後、色々費用面の話なども書いていきたいと思いますので、更新お待ちいただければと思います!
それでは!ばいちゃ!


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